食道アカラシアで入院し、バルーン拡張術を受けたときのバリウム検査画像を公開。バルーン拡張術の効果はあるの?
こんにちは。ちゃらんぽにゃです。
食道が狭くなって、食べたものが胃に落ちていかない病気が食道アカラシアです。
食道アカラシアとは・・詳しく↓↓
今日は食道アカラシアで入院した時のことを書こうと思います。
入院当時、日記をつけていたのですがその日記がまだ実家にあり、取りに行けていないので、私の記憶を頼りに今日は書きたいと思います。
食道アカラシアで入院
私が食道アカラシアの治療のため、入院したのは今から8年前。
食道アカラシアを発症してから2年経った頃に、バルーン拡張術を主治医の先生の薦めもあって、初めて受けることを決意しました。
バルーン拡張術とは・・↓↓
入院していたのは7日間でした。
バルーンで拡張したのはうち2日間で、あとはバリウム検査をしたり、食道内圧検査をしたりと検査の連続でした。
入院して次の日から絶食
入院したその日は夕食がでましたが、次の日の朝から絶食でした。
バルーン拡張術のため、人生で初めての絶食。
私は4人部屋だったので、ご飯の時間になると一緒の部屋の人のご飯のいい匂いしてきて、羨ましかったです(笑)
匂いだけで食べられない・・辛かった(笑)
ですが、羨ましかったのは最初だけで、最初の1日を過ぎると絶食に慣れたのか、お腹が空かなくなってしまい、なんとも思わなくなりました。
バリウム検査は入院中2回しました
バリウム検査は、バルーン拡張術を行う前と、バルーン拡張術を終えた後と2回検査しました。
私は大学病院に入院していたのですが、私のバリウム検査の時になると、学生さんと思われる白衣を着た若い人が、何人も見学に来ていました。
食道アカラシアが珍しい病気だから、勉強のためなのかなーと思いましたが、検査している間もずっとみられていて、すごく怖かったです。
実験者みたいな、見せ物のようでした( ;∀;)
バルーン拡張術も2回行いました
バリウム検査後、日にちをあけて2回、バルーン拡張術を行いました。
バルーン拡張術を行っているときは、私は点滴から安定剤を入れて眠っているので、寝ているうちにバルーン拡張術は終わっていました。
なので、痛いだとか、苦しいだとかそんな思いはせず、寝て起きたら終わってたー!!という感じです。
しかし!!
最もつらかったのは、バルーン拡張術を行って少し時間が経った頃。
食道がめっちゃ痛くなるんです!
いわゆる、胸痛です。
狭くなっていた食道を無理矢理バルーンで拡張するからか、ものすごい強い痛みなのです。
もがき苦しむほどでした(T_T)
私はこの胸痛の痛さに耐えられなくて、ナースコールしました・・。
すると、看護師さんは何でもわかっているかのように、新たな点滴を持ってきてくれるのです。
この点滴を開始すると、スーッと痛みが引いていきました。
どうやら、血圧を下げる点滴らしく、私はもともと血圧が低めなので、この点滴を開始すると、立ちくらみがすごくてトイレにも行けませんでした。
立っているだけで気持ち悪くなってくるので、足を高くしてひたすら寝ていました。
入院期間中、結構な頻度で胸痛が起こり、その度にナースコールしていましたが、あんまり時間が空かないと点滴できないそうで、「さっき点滴したばかりなので、もう少し我慢してください」と何度か言われてしまったこともありました・・。
バルーン拡張術を行った結果!!
バルーン拡張術を行った結果、食道の痛み(胸痛)は強くなりましたが、ご飯はつまらないで食べられるようになりました。
バルーン拡張術を2回行って終わった後、最初に食べ物を食べた時のあの感動・・忘れません。
病院食で絶食後の初めてのご飯だったので、重湯にペーストの食事でしたが、
「あれ、ぜんぜん詰まらない(*'▽')!!」
食べ物が詰まらないで食べられるなんて、夢のようでした。
2年ほどはずっと詰まっていたので、食べ物が詰まらないでスーッと食べられるって、こういう感じだったんだ!と素直に思いました。
バリウム検査画像でみてみると・・
バルーン拡張術を行う前と、バルーン拡張術を終えた後のバリウム画像をのせます。↓↓
※人の検査画像なんて見るの気持ち悪い・・って方はご注意ください。
バルーン拡張術を行う前(食べ物が詰まっているとき)
※右と左のX線画像は同じです
バリウム(白く写っているもの)が少しずつしか胃に流れていません。
これが詰まっている状態です。
少しずつしか胃に流れていないので、食道内にバリウムが溜まってしまっています。
私は確か、食道の肥大が5~6cmだったと思います。
私より食道アカラシアが悪化している人は、もっと食道が肥大しているそうです。
バルーン拡張術を行った後(食べ物が詰まらなくなった)
上の画像と違って、胃にバリウムがスルスルと流れています。
食道内にバリウムが溜まっていることもなく、すぐ胃へと流れています。
バルーン拡張術を行った前と後は大きく違います。
バルーン拡張術の効果は??
バルーン拡張術の効果は、人それぞれだと思いますが、私は効果大(効果あり)でした。
あれだけ食べ物が詰まって吐いてしまっていたのに、バルーン拡張術後は全く詰まることなく、吐かないで食事を摂ることができるようになりました。
私は飲み物で言ったらカルピスが大好きなのですが、食道アカラシアが悪化していくうちに、カルピスはなぜだか全く通らなくなってしまい、飲んでも詰まって吐く・・の繰り返しでした。(詰まって吐いても、飲みたい)
なので、バルーン拡張術を行って、退院して1番最初に飲もうと決めていたのがカルピスでした!!
もちろん退院後、カルピスを買って飲んだ時は、本当に嬉しかったです。
「大好きなカルピスが、詰まらないで胃に落ちていくー!!(^O^)」
本当に今でもよく覚えています(笑)
しかし!!
食道アカラシアは進行します。
放っておくと、また食道が狭くなってしまうので、いずれまたバルーン拡張術なり、手術なりを行わなくてはなりません。
私が次にバルーン拡張術を行ったのは、確か1年後だったと思います。
私の場合は、次のバルーン拡張術を行うまでの期間が長い方だと思います。
早く進行する方は、もっと早く食道が狭くなると思います。
私はどちらかというと、食道アカラシアでも軽い症状の方なのかもしれません。
最後に
現在はPOEMという治療法もあるので、バルーン拡張術を行う方も少なくなってきているのかもしれません。
私のとき(8年前)は、まだPOEMという治療法はなく、バルーン拡張術か腹腔鏡手術のどちらかの選択肢しかありませんでした。
今回書いたように、入院してバルーン拡張術を最初に受けたのが8年前。
それから、数えきれないくらいバルーン拡張術を受けてきています。
現在は半年に1回、年に2回バルーン拡張術を受けています。
食道アカラシアは進行性です。
バルーン拡張術を受けないと、またご飯が詰まって食べられなくなってしまいます。
しかしバルーン拡張術は一時的な治療法です。
これからの治療についてのあり方も、考えなくてはならないのかもしれません。
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